『起業のリアル』有意義な対談が17人分詰まった書籍
『起業のリアル(田原 総一朗×若手起業家)』は田原 総一さんと16人の若手起業家+堀江貴文さんとの対談を紹介した書籍です。
ひとりひとりとの対談は長くはありませんが、田原さんが若手起業家の思考や熱意を上手く聞き出している為、彼らの社会を見る目、起業した事業の存在意義、そして代表である彼らの人間性を知ることのできる書籍となっています。
対談が紹介された若手起業家16人
2014年出版の書籍なので、現在は”元”となっている方もいますが、本書で田原 総一さんとの対談が紹介されている若手起業家は以下の16人です。(敬称略)
- 森川亮(LINE社長)
- 前澤友作(スタートトゥデイ社長)
- 猪子寿之(チームラボ代表)
- 出雲充(ユーグレナ社長)
- 駒崎弘樹(フローレンス代表)
- 山口絵理子(マザーハウス社長)
- 税所篤快(e‐エデュケーション代表)
- 岩瀬大輔(ライフネット生命社長)
- 村上太一(リブセンス社長)
- 徳重徹(テラモーターズ社長)
- 岡崎富夢(innovation社長)
- 慎泰俊(リビング・イン・ピース代表)
- 松田悠介(ティーチ・フォー・ジャパン代表)
- 太田彩子(ベレフェクト代表)
- 守安功(ディー・エヌ・エー社長)
- 藤田晋(サイバーエージェント社長)
なお巻末で特別対談として堀江貴文さんとの対談も紹介されています。
本書で印象深かった対談
- 猪子寿之さんの日本は成功した20世紀にとらわれて、法律等で未来を否定しているいう話。アジアでは会議のメモをデジタルでしないと失礼になるという話。
- 出雲充さんのミドリムシで世界の栄養失調をなくす話。
- 駒崎弘樹さんの病児保育、待機児童問題に立ち向かう行動力と姿勢。
- 山口絵理子さんの外国でビジネスパートナーに工場の中身を全部持ち逃げされても、前に進んだ精神力。
- 岩瀬大輔さんが留学中に聞いたという「大きく伸びるベンチャービジネスの三つの条件」
- 徳重徹さんの大企業が過去の技術や人材が足枷になって、方向転換できないところをビジネスにした話。
- 太田彩子さんの、一般的にはハンデとされることをいくつも抱えながら、新しいコミュニティーを作った話。
あと堀江貴文さんとの対談で紹介されていたサービスやアプリはまだ広まってないなーと感じました。笑
感想
16人もの若手起業家+堀江貴文さんとの対談によって、多様なビジネスの着眼点、そして彼らの思考や行動力に刺激を受ける書籍となっていました。
また、多くの若手起業家が、儲けるより社会を変えたいという熱意から行動していることが印象的でした。
ひとりひとりの話が有意義であり、それが17人分詰まっていますので、読んでとても価値のある本でした。