『イーロン・マスク 未来を創る男』を読んで
書籍『イーロン・マスク 未来を創る男(アシュリー・バンス著)』の紹介と感想です。
宇宙ロケット、電気自動車などを次々と実現させ、世界でもっとも注目を集める経営者『イーロン・マスク』の半生を綴った書籍です。
これはイーロン・マスク自身が記した本ではなく、アシュリー・バンスというライターが取材を元に綴った本です。
イーロン・マスクの事業
イーロン・マスクは現在、ロケット事業の「スペースX」、電気自動車の「テスラ」、太陽光の「ソーラーシティ」の3つの会社を持ち、それぞれ「宇宙事業」「自動車」「電力」のトップを目指し走り続けています。
驚いたのは、テスラで電気自動車を製造するだけでなく、それを充電する為の太陽光による充電スタンドを全米に何千箇所も設置し、充電は無料、急ぐ客には有償で電池ごと交換するサービスまで提供してることです。
電気自動車にかけるイーロン・マスクの使命感、熱意、本気度、その徹底ぶりが伝わってきます。
イーロン・マスクの半生
初めて起業した会社を買われ2200万ドルを手にし、次にペイパルの元となる企業を創業し、またその売却時に2億5000万ドルを手にし、そして現在「スペースX」「テスラ」「ソーラーシティ」を経営するイーロン・マスク
そんな輝かしい実績と近年の勢いを見れば、イーロン・マスクが順風満帆な経営と人生を歩んできたかの様にも思えてしまいますが、ほんの数年前まで多くの経営危機を乗り越えての綱渡り経営だったことを知ることができます。
手にした莫大な財産を次の経営につぎ込み、破産寸前になりながら乗り越える、そんなことを繰り返す生き様だからこそ惹かれるものがあります。
信念を貫くということ
イーロン・マスクは自身の信じた道を全力で走り、その信念を徹底的に貫き徹す男です。
わかっていても普通はどこかで弱気になったり、他人の思考や言葉が気になったり、情に流されたりするものですが、イーロン・マスクは非情なまでに徹底的に曲げることなく進み続けます。
時に間違いであることも多々あったでしょうが、構わず進み続けた結果が、現在のイーロン・マスクの成果なのです。
信念を貫くことの大事さも、危うさも考えされられます。
世界を変え、世界一の資産家になる可能性も、破産する可能性も持つ、そんなイーロン・マスクの創る未来が楽しみになる一冊でした。